France Letter
フランス便り東北地方太平洋沖地震
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震にて被災された方々に、
お悔やみとお見舞い申し上げます。
この大震災を目の当たりにし、今まで当たり前のように生活していたこと、
電気がついて、蛇口をひねれば水が出てきて・・・といったことがどれだけ幸せなことなのかと
痛感しました。 ここ神奈川県藤沢市のあたりでは、幸いにも大きな被害にあうことはありませんでし
た。しかし何度か計画停電を経験し、暗闇の中にいる心細さと、手動で発電するラジオから流れてく
る音楽の暖かさ、今までどれだけ無駄に電気を消費していたのかなど、いろんなことを知ることができ
ました。
「今、私たちにできること」 テレビのCMで毎日聞くこのフレーズ。
私たち菓子屋にできること、それはお菓子を作ること、おいしく食べてもらえるお手伝いをすること、
そしてそのお菓子を食べて、少しでもお客さまの震災に対する不安やストレスを和らげること。
スーパーの棚に食パンがなくなったとき、シェフは「よし、じゃあ食パンを焼こう!!」と毎日少しずつです
が、焼き始めました。お客さまもパンとみると、かなりの勢いで買ってくださいました。
これからも、気まぐれでパンを焼くことになると思います。
少しでもお客さまが元気になってくれたら・・・という思いで、私たちも元気をだしてお菓子を作っています。